串本&紀伊大島ファンダイビングツアー(死滅回遊魚の謎の巻)

 

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串本と紀伊大島の須江にファンダイビングツアーに行って来ました。

初日の串本は透明度15~18mと非常に良好なコンディションでした。

が、風も強く波は高かったので港には帰らず船上休憩で2ダイブとなりました。

ハゼ撮影中。

何を撮っていたかと言うとこのホタテツノハゼでした。

白いオオモンカエルアンコウの子供も居たのですが狭い穴の中で向こうを向いていましたので顔が撮れませんでした。残念。

アカシマシラヒゲエビに爪の間をお掃除して貰いました。

いつものアオウミガメの子供がいつものクリーニングステーションにばっちりハマり込んでいました。ここに入ってくれると暫くはテコでも動きませんので写真は撮り放題の大サービス確変に突入です。ラッキー!

ドアップ撮っても逃げません
今だー!撮れー!
なんか騒がしいなー
ま、撮りたいだけ撮らせてあげるよ

てな感じです。

ブラ~んと安全停止中。。。

ハナヒゲウツボの幼魚が居たのですが水温が急激に低下したので耐え切れず瀕死状態でした。まぁそもそもが沖縄などの温かい所に生息する魚なのでしょうがないですが。

この様に本来、和歌山や伊豆には居ないハズの魚が黒潮に乗って移動して居ついてしまうケースがあります。が、結局冬を越えられず死んでしまうので「死滅回遊魚」と呼ばれています。

なぜそんな無駄な事をするのか?と言う疑問を持たれる方がいらっしゃるかも知れませんが、この様なチャレンジを何万回も繰り返すうちに偶然低水温に強くて越冬してしまう魚で出るのです。

例えば今回も居ましたこの魚 ↓

ハタタテハゼです。

私の記憶では35年位前の串本には居なかったと思いますが、25年位前(地球温暖化などと言われ始めた頃?)から夏場に見られ始め、当時は「あそこに居たよ」等と情報交換した覚えがある程レア種扱いされていた時代がありました。しかも冬には居なくなってしまう正に死滅回遊魚だったのです。

ところが暖冬だったある年に越冬する個体が何個体がいました。その年から越冬組の交配種が進み死滅しなくなり定着しだしました。

この様にして無謀にも見えるチャレンジを気の遠くなる程繰り返し、万に一つのチャンスを活かして自分達の生息域を広げて行くのですね。自然の驚異には毎回驚かされます。

因みにこの話には続きがあって、一時は誰も見向きもしない程普通種になったハタタテハゼですが5年程前に黒潮の蛇行(黒潮は本州に近づいたり離れたりを繰り返しています。近づいた時は水温も上がり透明度も良くなります。串本は本州最南端であり黒潮の当たりが良いので温かく透明度も安定して良いのです)により水温が急激に低下した冬がありました。その冬にはハタタテハゼが居なくなってしまったのです。

それから5年、今ではまた時々見られる種にまで回復して来ました。あの時は数は激減しましたが死滅は回避できたのでしょう。見られなくなったのは巣穴の中でじっと耐えて越冬していたのでは?と推測しています。

いずれにせよダイビングをしていると本当に自然の力の偉大さにしばしば驚かされますね。

二日目は今年最大級の寒波到来で嵐の様な風になりました。(予報で予想出来ていたので最初から風に強い須江のボートを予約しておきました)

お客様は皆めいめいに自分の被写体と向き合って夢中で撮影していますので誰もトビエイに気づいていません。知らせようとベルを鳴らすのですが寒かったため全員がフードを被っていたせいで音が聞こえない様で誰も気づいてくれません。

泳いで行って肩を叩いて知らせるべきか?しかしそんな事をしている間にお泳ぎ去ってしまったらどうしよう?その場合は誰も見れなくなってしまう。それなら証拠映像を優先するべきではないか?しかし写真を撮るにはモニターを注視する事になりお客様をこれ以上呼び続ける事は困難になる。ど、どうしたら良いんだー⁉

と一瞬の間に頭の中で思考が駆け巡った結果、「そうだ!動画なら撮りながら呼べるんじゃないか⁉」と閃いた結果がこのうるさい動画となった訳です。死ぬ間際にそれまでの人生が走馬灯の様に巡ると言いますが正にそんな一瞬を感じた瞬間でした(大げさな・・・笑)

その後無事ネコザメは見つかりました。どうやら夏場と違って少々浅い方に移動していたようです。

ネコザメの目のアップ。

哀愁漂うネコザメの後ろ姿。。。結局10匹以上のネコザメに出会えました。

キンメモドキの群れも凄かったです。ちなみにこの動画は先日Wurkkosのメタさんサンタに頂いた「DL03」を使って撮影しています。広角に光が回りますので動画にも最適なライトですね。

その後、クダゴンベなどのアイドルにも出会え、陸は寒かったけど水中は快適で楽しいダイビングで2021年を締めくくる事が出来ました。参加して頂いた皆様有難う御座いました。

さて今回のダイビングから2022年はクラブ内フォトコンを定期的に開催しようと思います。

つきましてはこの串本&紀伊大島フォトコンの投票フォームを作成しましたのでぜひともご投票をお願い致します。皆さんのご投票をメンバー一同励みにして頑張りますのでお忙しい中恐縮ですが何卒ご協力の程、お願い申し上げます。

投票会場はこちら→ https://forms.gle/kCygqRpDyPGQAw9s8

1月10日まで皆様にご投票頂き、この13日以降にまたこのブログにて結果発表をしたいと思います。宜しくお願いします。

 

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  1. テングダイ

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