プール講習が始まりました。
中性浮力の練習中。
なかなか飲み込みの早いお客様でなんでも器用にこなされました。
水面ウェイト脱着の練習中。
マスククリアだけはちょっと苦手だった様ですが
お一人様だけのマンツーマン講習でしたのでじっくり何度も時間を掛け
最終的にはデモレベルの綺麗さでマスターされました。凄いです!
やっぱりダイビング講習は少人数制に限ります。
終盤には中性浮力、ホバリングも完璧にマスターされ、ご覧の様な見事な泳ぎっぷりになりました。
自由潜降(ラダーやロープを使わず潜降する)も難なくこなされ水底に着く前に中性浮力を取りピタッと止まる。。。
もう私がホレボレするくらい自由自在に水中を楽しんでおられました。
自由潜降というスキルは意外と難しいもので、実際沖縄に居た頃に数多くのファンダイバーの方を見て来ましたがちゃんと出来る人は半分も居なかったという印象です。
まず水面でBCDのエアを抜き、潜降を始め、着底してからまたBCDにエアを入れ中性浮力を取り直す、と言う人が多いのです。
本来は潜降が始まったら徐々にBCDにエアを入れながら降りて行き、水底に着く前(目安としては水底から1mくらいはなれた深度)に完全な中性浮力がとれており、ホバリングでバディが集合するのを待つ、と言うのが正解です。
これが出来ずに着底してしまうと無用に砂を巻き上げて透視度の悪化を招いたり、水底のサンゴや生物にインパクトを与えてしまったりしてしまうのです。
なぜ最近この様なダイバーが増えたのかと考えますと、やはり最初の講習時にオーバーウェイト(ウェイトが重過ぎる)状態で講習をされているお店が多いのではないかと思います。
本来適正ウェイトならばBCDのエアを全部抜いても目の高さで浮いていて、そこからさらに大きく息を吐くことにより潜降が開始しますが、重すぎる状態でBCDを抜くと潜降速度が速すぎるため耳抜きが追いつかずラダーやロープにつかまらなければ潜降をコントロールできなくなり、結果自由潜降のスキルを講習中にマスターさせてあげられない・・・となってしまうのです。
最近は水中カメラの値段も下がり水中写真を趣味とされる方が非常に増えました・・・が、ドッカリ水底に着底して撮影されている姿を良く見かけます(特にマクロ生物を撮影されている方にこの傾向が強い様に思われます)。小さな生物を接写で撮るには身体をじっと固定させて撮りたいと言う気持ちはとても良く分かるのですが、はやりダイビングの基本は水中生物にインパクトを与えない事ですし中性浮力やホバリングと言ったスキルは絶対に身につけておきたい技術です。
また砂地と言えども中には色々な生物が住んでいますので着底するのはフィンの先だけにするなどの配慮が必要ではないかと思います。
お客様がドッカリ膝を着いて(時には岩を股に挟んで)マクロ撮影をしていても容認しているガイドさんが居たりして「ちょっとそれは違うんじゃないの?」と思ったりします。
我々インストラクターは引率のお客様に良い写真を撮って欲しいと言う思いは皆同じですが、そこは逆に自分がホバリングしてお客様の身体を支えてあげるとか、水中での活動のお手本となってマナーを向上させて行くべきなのでは?と思ったりもする今日この頃です。。。(あまり説教じみた事を書くとまた炎上させたがりの人が湧いてくると大変なのでこのへんで止めときます)
さて、今回のお客様は4月中に海洋実習も終わらせたいとのご意向だったのですが
今年の和歌山は黒潮の蛇行により水温が本当に低い!ので、5月に予定をずらせて頂きました。
やはり最初の印象は大事ですものね。ちょっと間が開きますがそれまでに色々お店で海の話をして一緒に盛り上がって行きましょう!
お疲れ様でした!
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