さて前回あまりにネタ豊富で書ききれなかった串本ファンダイビングツアーの後編です。
引き続き透明度の良さは抜群です。
深場の方にスミレナガハナダイのygが居ると言うので見に行きました。道中はなるべく窒素を貯めない様に中層を泳いで行きましたが透明度が良すぎて下が全部見えてしまうので高所恐怖症になりそうでした。
見る人が見れば分かるこのミズガメカイメンの横の岩に居たのは居たのですがあまりに臆病で岩の隙間にサッと引っ込んでしまい二度と出てくる事がありませんでした。深いのでジッと待ってる訳にも行かず浅場に移動です。
途中レギュラーで居てくれるクダゴンベにご挨拶を。色が綺麗で写真が映えます。
で、浅場に移動してきた時に何か変なものが私の視界を横切りました。
もう何十年もこの仕事をやっていますので大概の魚の形は脳にインプットされていますからしっかり見なくてもシルエットや雰囲気だけでも感じられれば何の種類の魚だったかくらいは見当がつくのですがこの時ばかりは頭の中に「???」が浮かぶばかりです。
その時また何かが視界を横切りました。しかも相当なスピードで。咄嗟に手が動いてシャッターを押したのが次の写真。。。
何だ?この魚・・・?ってイヤこれ魚じゃないじゃん。鳥じゃーん!?
まさか海の中でペンギン以外の鳥に出会うとは思ってなかったので頭の中はもはやプチパニックです。そんな私を後目に件の鳥さんはぐんぐん泳いで浮上して行き、またすぐに垂直潜降して岩の間に消えて行きます。
ものの2~3秒で岩から出て来た時にはしっかりトガリエビスを咥えています。そうです狩りをしていたのです。いわゆるウミウ(海鵜)でした。港の中などで潜水漁を繰り返している姿は良く見ていたのですがまさかこんな所(水深20mくらい)まで潜る能力があるとは思いませんでしたのでびっくりしました。
我々ダイバーには目もくれず
何度も上がっては
潜ってを繰り返し、岩の隙間に入っては
結構な確率で獲物をゲットして浮上して行きます。10回位見惚れていましたがほとんど空振りの回は無く何かしら咥えて上がって行ってました。それを水面に出てから食べる様なのですがそのうちの一回で咥えていた魚が遠目にはキタマクラに見えたのがちょっと心配でしたが(キタマクラは食べると毒がある魚)
動画も撮りましたのでご覧ください。
いかがでしょう?大した泳ぎっぷりですね。しかし耳抜きはどうしてるんだろう?我慢してるのかな??
どこが目か口が分からない位のオオモンカエルアンコウを見てエキジットです。
2本目も最高のコンディションの中エントリー。
真っ赤なムチヤギに居てくれる絵になるガラスハゼくん。
アップに寄るとストロボの光が目の中で♡になってました。可愛い。
実は先ほどのダイビングでお客様が50本記念だったのですが海鵜騒ぎで写真を撮るのを忘れてしまい、51本記念となりました。ごめんなさい。
どこが何処?かのイボイソガナガニ。
ウロウロお散歩中の大きなマダコに遭遇。
これも動いて無いと何が何やらなので動画をどうぞ。
こちらは逆に小さすぎて何が何やらなクマドリカエルアンコウのチビちゃん。1㎝無かったと思います。
そのすぐ上にはイロカエルンコウの白バージョン。そっくりですが違いがあります。分かりますか?因みにコイツは2㎝ほどでした。
と言う訳で最高なコンディションのホーム串本の海でした。
しっかし水綺麗でした。沖縄時代を思い出しましたね。最高です。
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