ネコザメ牧場でダイビングして来ました

今回は風を避けて紀伊大島に行って来ました。

紀伊大島は普段ダイビングしている串本エリアとは潮岬を挟んで反対側の東側に位置します。

距離的にはさほど離れていないにも関わらず水中の様子は一変します。その理由としては黒潮が西から東に向かって当たるので潮岬の西側に位置する串本 住埼エリアは温かくハードコーラルも育つのに対して、黒潮が当たらない東側は水温も低くソフトコーラルばかりなのです。その代わり水深が深くなっていますので普段お目にかからない深海系の魚に会えるのも大きな魅力の一つですね。(過去にはタカアシガニが上がって来た事もあります)

風の影響もあるのでしょうが少々透明度の悪い中ダイビングスタートです。

道中ダテハゼや

天女の様に優雅に泳ぐハナハゼなどを見ながら水深を下げて行きますと…

居ました!ネコザメです。

1匹でも珍しいのにこの辺りだけはあそこにも

ここにも・・・

とにかくいっぱい居るのです。一匹が何処かへ行ってしまってもすぐに次のネコザメが見つかるので被写体には事欠きません。(泳いでいれば次々と次の被写体が向こうからやって来てくれる、と言う感じです)

もうお腹いっぱいになるほど

ネコザメの写真を撮りましたがネコザメを可愛く撮るならやはり真正面からの撮影が最適です。

真正面から撮るとほっぺたが丸く膨らんで見え本当に可愛いです。口もなんだかギュッとしてて可愛いですね。

ネコザメはいわゆるサメの様な鋭く尖った歯はしていません。どちらかと言うと石臼の様なざらざらした丸い歯でサザエなどの貝を見つけては磨り潰す様にして捕食します。(それにしてもあの硬い殻を磨り潰すのですから相当な口の力です)

思う存分ネコザメ牧場でネコザメ撮影を堪能しました。

船の下まで帰って来ると入った時よりは若干透明度も回復してきていました。

案の定2本目は透明度もマシになりムレハタタテダイが綺麗です。(ちなみに写真の中には1匹だけツノダシが混じっていますがどれだか分かりますか?)

途中クマノミに出会いましたが岩の下を見ると・・・

岩肌にオレンジ色の粒々が・・・

じつはこれクマノミの卵なんです。

アップにして見たらこんな感じ。稚魚の目玉が見えますね。オレンジ色の所は栄養のつまった袋です。これから成長するにつれ眼球が先に育ちますのでオレンジ色が減り逆に目が目立ってきますので卵床自体が金~銀色っぽく見えてきます。そうなって来るといよいよハッチアウトですね。楽しみです。

さらに深場へ降りて行くと紅白のチェック柄が美しいクダゴンベが。

根の反対側に回るとそこそこ大きいオニヒトデが。。。

世間ではサンゴを食い荒らす悪者と言う事でダイバーが駆除している例が多いのですが、私個人としてはそれには反対です。彼らも自然の一部であり人間にとって利用価値が低いからと言ってその命をみだりに奪うのは違うと思うからです。(こういう事いうとまたサンゴ保護団体か何かからクレームが付きそうですが・・・。まぁとにかく人間のエゴで自然に手を加えてはいけないと思う次第です)

ウミシダの根本にはコマチコシオリエビの子供が。

中の方には大きなのも居ました。

ガンガゼ(ウニ)の刺に擬態して隠れているのはガンガゼカクレエビ(写真中央の白い線が入った細長いエビです)などを観察してエキジットです。

二日目は南部に移動してダイビングです。透明度は・・・。まぁ基本的に紀伊半島は上に上がれば上がるほど透明度は落ちて行くものですので仕様がないです。

こんな時にはライトが1本あると便利です。水中が多少暗くても魚を照らして探す事も出来ますし、バディと少し離れてしまってもライトの明かりを頼りにお互いの位置確認もできますので安全です。

ヒゲ面の変な顔の魚はイタチウオ

横から見るとこんな感じ

さらにライトがあると昼間でもこう言うトンネルを抜ける時にも便利です。

トンネルの中も魚がいっぱい。

岩の割れ目にはイセエビや

巨大なクエが。

カイメンの上の白いオオモンカエルアンコウの子供を見てエキジットです。

透明度は少々悪かったですが小物レアものなど見れて中々楽しいダイビングでした。

帰りは湾内に海上自衛隊の潜水艦が寄港していたので見に行って来ました。

中々大きくて迫力満点でした。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

最近の記事

PAGE TOP